Parser
TypeScript Parserのソースコードは完全にparser.ts
にあります。ScannerはソースコードをASTに変換するためにParser
によって内部的に制御されます。下記は、望まれる結果の概要です。
Parserはシングルトンとして実装されています(scanner
と同様の理由です。再初期化が可能な場合は再作成したくありません)。実際には、Parserのための_state_変数とシングルトンscanner
を含むnamespace Parser
として実装されています。前に述べたように、const scanner
を含んでいます。Parserの関数はこのScannerを管理します。
Programによる使用例
ParserはProgramによって間接的に駆動されます(実際には前述のCompilerHost
によって実際に実行されるので、間接的です)。基本的に以下が、単純化したコールスタックです:
parseSourceFile
は、Parserのstateを準備するだけでなく、initializeState
を呼び出すことによってscanner
の状態を準備します。その後、 parseSourceFileWorker
を使ってソースファイルを解析します。
サンプルの使用法
Parser内部を深く掘り下げる前に、(ts.createSourceFile
を使用して)ソースファイルのASTを取得するためにTypeScriptのParserを使用するサンプルコードを次に示します。
code/compiler/parser/runParser.ts
これは以下を出力します:
あなたの頭を左に傾けると、これは非常に右に偏った木のように見えます。
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