動的インポート

動的インポートは新しい機能であり、ECMAScriptの一部で、ユーザーはプログラムの任意の時点でモジュールを非同期にロードできます。 TC39(JavaScript committee)が、その提案(import() proposal for JavaScript)を行っており、ステージ3の段階にあります。

また、webpackバンドラにはバンドルを分割することができるCode Splittingという機能があります。それは、コードをチャンクファイルに分割し、後で非同期にダウンロードされるようにすることができます。たとえば、これにより、最小の起動用のバンドルを最初に提供し、後で追加の機能を非同期にロードすることができます。

私たちの開発ワークフローでwebpackを使用している場合、TypeScript 2.4 dynamic import expressions自動的にチャンク化されたバンドルを生成し、最終的なJavaScriptバンドルを自動的に分割します。しかし、これはtsconfig.jsonの設定に依存しているので、そう簡単ではありません。

重要なことは、webpackのコード分割機能は、この目標を実現するための 2 つのやり方をサポートしているということです: import()(ECMAScriptの推奨)または、require.ensure()(従来から存在するwebpack固有の方法)がサポートされています。これが意味することは、TypeScriptにおいては、import()文を他の何らかの構文にトランスパイルするのではなく、そのままの形で出力しなければならない、ということです。

webpack + TypeScript 2.4の設定方法の例を見てみましょう。

次のコードは moment ライブラリを遅延ロードしようとしているコードです。しかし、それだけではなく、コード分割もしたいと思っています。つまり、momentライブラリを別のJavaScriptのチャンクファイルに分割して、必要なときだけロードされるようにしたい、ということです。このコメント/* webpackChunkName: "momentjs" */import文に追加して、webpackのチャンク名を明示的に伝えることができます。

import(/* webpackChunkName: "momentjs" */ "moment")
  .then((moment) => {
      // 遅延ロードされるモジュールでも、型が有効であり、自動補完や、型チェックが機能します \o/
      const time = moment().format();
      console.log("TypeScript >= 2.4.0 動的インポートがサポートされています:");
      console.log(time);
  })
  .catch((err) => {
      console.log("momentのロードに失敗しました", err);
  });

tsconfig.jsonは次のようになります:

{
    "compilerOptions": {
        "target": "es5",                          
        "module": "esnext",                     
        "lib": [
            "dom",
            "es5",
            "scripthost",
            "es2015.promise"
        ],                                        
        "jsx": "react",                           
        "declaration": false,                     
        "sourceMap": true,                        
        "outDir": "./dist/js",                    
        "strict": true,                           
        "moduleResolution": "node",               
        "typeRoots": [
            "./node_modules/@types"
        ],                                        
        "types": [
            "node",
            "react",
            "react-dom"
        ]                                       
    }
}

重要

完全な例はここで見ることができます。

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